口は悪いが味は良い美登飯店

 

久しぶりに新大橋迄仕事で来たので、

馴染みの美登飯店で遅い昼飯を頂く事にしました。

 

 

暖簾をくぐり入り口側のカウンターに陣取ります。

 

 

奥に三人程定食を食べ終わりそうなお客さんがいました。

 

 

親父さんが「何しに来たんだよ」と相変わらず口の悪い洗礼です。

 

 

「仕事でね」と言って担々麺を注文します。

 

 

女将さんがお冷やを持って来て、

「久しぶりね、元気だった?」と話しかけて来ます。

 

 

相変わらずの人懐っこい笑顔に懐かしさが膨らみます。

 

 

親父さんが黙々と調理している小気味の良い音が響き、



女将さんとの会話の内に担々麺が差し出されました。

 

 

750円で凄いボリュームの一品です。

 

 

「頂きます」とスープを啜ります。

 

 

程よい辛さが口の中に広がり、その後に仄かな甘みが追いかけて来ます。

 

 

流石、親父さんの腕は見事だなと感じます。

 

 

これで口さえ悪く無ければと思いつつ、麺を一口啜ります。



 

 

中太の縮れ麺でスープが良く絡み麺の小麦粉と卵の案配も

スープにマッチしていて、心地よい噛みごたえです。

 

 

ひき肉とネギがたっぷり入っていて、

辛みにアクセントを与えています。

 

 

少し食べ進み、辛さでお冷やをお代わりします。

 

 

すかさず親父さんが

「家は水が高いんだよ」と冗談まじりににやりとしました。

 

 

汗を拭きつつ、「今度、皆も連れて来るから」と

夜の宴会で来店する事をほのめかします。

 

 

「良い女連れて来ないと高く付くぞ」と流石女好きの親父さんです。

 

 

女将さんは後ろで笑っています。

 

 

「トビッキリのを連れて来るよ」と答えると満足そうに

「水なら何杯飲んでも良いぞ」と又笑顔です。

 

 

スープから飛び出ている麺を半分程食べ終わった頃に、

又お冷やをお代わりです。

 

 

流石にじっとりとした汗が止まらなくなっています。

 

 

そんな時、親父さんが「ほらよ」と

出してくれたのがザーサイです。

 

 

私がこれを好きなのを知っていて、

このタイミングを狙っていたのでしょう。

 

 

憎い演出です。

 

 

箸休めにザーサイを一口食べると何とも言えない香りが鼻を突き抜け、

心地の良い食感です。

 

 

口の中が、違う味になったので次の麺の一口がより鮮烈になりました。

 

 

やはり高級店で働いていただけの事は有るなと、

心の中で親父さんを尊敬してしまいました。

 

 

あれだけ量が有った麺も全て食べ切り、スープを飲み干します。

 

 

とどめにもう一杯お水を頂きます。

 

 

女将さんが運びながら、

「で、何時皆を連れて来るの?」と営業に掛かって来ます。

 

 

「相談して電話します」と即答は避けておきましたが、

「餃子は出してね」とちゃっかりおねだりしておきます。

 

 

何せここの餃子は絶品で、夜しか出して貰えないのです。

 

 

「ブス連れて来たらダメだからな」と最後迄口の悪い親父さんでした。

 

 

森下駅から新大橋に向かい徒歩7分で新大橋の手前の道の右側に

青い幌に「美登飯店」と大きく書いて有ります。

 

 

口が悪いのをマイナスしてザーサイのサービスをプラスしたら星五つでした。

 

 

やはりとても美味しい店です。

 

 

美登飯店

 

 

 



コメントを書く







コメント内容